製造のイメージ

[ #05 ] 綿棒でアート 編

今回は、綿棒を使って誰もが気軽にはじめられる、きれいで楽しいアートをご紹介します。
自然に心が開放されて癒しとなる、アートセラピーの効果もありますよ。

パステルアート実践の様子

ご紹介するのは、パステルの穏やかで温かみのあるトーンが心地よい「パステルアート」。
パステルホープアート協会公認インストラクターの梅田恵子さんに、基本の描き方プラス、綿棒を使った簡単で楽しいテクニックを教わりました。
今回は、初心者のスタッフが実際に挑戦してみました!


準備するもの

道具一式の写真

必要な道具を準備します。

ハードパステル(おすすめは、ヌーベルカレーパステル24色Aセット。12色でもOKです)
画用紙(マルマンのB5スケッチブックなど)
化粧用コットン(薄い膜で覆われているタイプ)
綿棒
鉛筆/消しゴム/定規/カッター/カッティングマット
セロハンテープ(15mm幅が最適)
フィキサチーフ(色止めスプレー)
手拭き用の濡れティッシュなど


まずは下準備

サイズを決める

セロハンテープを貼る様子

画用紙の内側4辺にセロハンテープを貼ります。あとで剥がしやすいよう、テープの端は折り曲げておきます。

まずは絵のサイズを決めます。
初めて描くときには小さめの正方形がおすすめ。スペースを持て余すことなく描けます。

1.画用紙を、絵を描きたいサイズに切る
15センチ四方に画用紙をカットします。
もし額に入れて飾りたいなら、使用する額のサイズに合わせると良いですね。
2.セロハンテープでマスキング
画用紙の内側4辺にセロハンテープを貼ります。
最後に剥がすので、端を折り曲げておきましょう。


下塗り

パステルを削る様子

パステルを画用紙の上に削り落とします。

続いて下塗りをします。
アイボリーや黄色、薄いピンクなど、明るめの色を選びましょう。

1.パステルを画用紙に削り落とす
先ほど準備した画用紙の上に、下塗りする色のパステルをカッターで削り落とします。全体にまんべんなく散らばるように。
2.コットンで広げる
四つ折にしたコットンで、くるくる円を描くようにしながら色を広げていきます。色が乗りにくいときは、画用紙自体も回すなどしてムラなく広げましょう。これで下塗りが完成。


さぁ、はじめましょう

モチーフ・背景を描く

モチーフを描く様子

指や綿棒を使って、好きなモチーフを描きます。

背景を描く様子

細かいモチーフやラインを描くには、綿棒が便利です。

いよいよモチーフを描きます。 初めて描く場合には、マルをモチーフにしたもの(例えば風船やしゃぼん玉、果物、地球など)が描きやすくておすすめ。

1.パステルを削る
プリント用紙などをパレットに見立てて、使いたい色のパステルを数色削っておきます。
2.モチーフを描く
削ったパステルを指につけ、画用紙の真ん中にモチーフを描きます。(今回は果物に挑戦!)パステルアートでは、5本の指が筆代わり。必要に応じて、指を上手に使い分けましょう。
指では太すぎる部分には、綿棒を使って。細かいモチーフやラインなどを入れたいときには、ベビー綿棒がおすすめです。綿棒は、パステルの色ごとに使い分けましょう。
3.背景を描く
モチーフの周りにできた隙間に、背景を描きます。
モチーフと背景の間に隙間ができますが、それがかえって透明感のある味わいになるので、心配はいりません。
もし嫌であれば、背景を描いてからモチーフを描いても良いですし、背景を描き、モチーフを描きたい部分を一度消しゴムで消してからモチーフを描く方法もあります。
モチーフの周りに光の粒や風などを表現しても良いですね。


いろいろなテクニック(応用編)

ラインを描く様子

画用紙の上に型紙を置き、色を載せていきます。

綿棒で光を表現する様子

綿棒で部分的に色を落とせば、光を感じる絵になります。

綿棒で質感を出す様子

質感を出したい場合には、削ったパステルの上で、綿棒をいろんな方向に向けて押し当てます。

作品写真

ラメで星空を表現した作品。
Title:今夜、月の見える丘に
(梅田恵子作)

基本的な描き方に応用テクニックをプラスすれば、さらに楽しみが広がります。ここでも綿棒が活躍!

応用1:ステンシルの要領で
余った画用紙で型紙をつくっておき、ステンシルの要領で楽しむこともできます。(今回は葉っぱの形にチャレンジ!)
画用紙の上に型紙を置き、指やコットンを使って色を載せていきます。細かいモチーフの場合は綿棒を使います。
応用2:光を表現する
光のラインを入れたい時には、消しゴムを使います。手前から、光を入れたい方向に向かって消しゴムを動かしてみると、その部分の色が消え、ちょうど光が当たっているように見えます。
少しだけ色を落としたいけれど、消しゴムでは消えすぎてしまう、という時には綿棒が便利。
消しゴムと同じ要領で使えば、程よく色を落とせますよ。
応用3:質感を表現する
例えば山肌など、ざらざらした質感を表現したい時には、下塗りと同じ要領で画用紙の上にパステルを削り、その上から綿棒を四方八方にぐりぐりと動かします。
コットンでさらっと撫でたあと粉を叩き落とすと、意外な質感が表現できます。
応用4:ラメを使う
100円ショップで売っているラメ糊や、マニキュアのラメなどを使って、楽しい作品をつくってみましょう。
星空や季節の風物詩(七夕やクリスマスなど)を描く時に使用すると、遊び心のある楽しい作品になりそうです。
ラメは、 パステルで描いた上にそのまま載せてしまってOK。 微調整には綿棒を使いましょう。


仕上げ

さて、基本の描き方で描いた作品の仕上げに入ります。

セロハンテープを剥がす様子

セロハンテープを内側に引っ張りながら剥がします。

描き始めてから1時間ほどで完成!Title:キウイ(スタッフ作)

1.フィキサチーフ(色止めスプレー)を吹きかける
絵が出来上がったら、絵から30センチほど離した位置からフィキサチーフ(色止めスプレー)を吹きかけます。
2.セロハンテープをはがす
そーっとテープを剥がします。この時、テープを内側に引っ張りながら剥がすと、絵のまわりが少しだけギザギザになり、パステルアートの雰囲気にとてもマッチ。おすすめです。
3.サインを入れる
4辺すべて剥がしたら、空いているところにサインを入れましょう。
マルのようなモチーフの場合、上下を決めて描いていたつもりでも、絵を回してみると意外に別な方向のほうがおもしろかったりもします。いろいろと試してみてください。


アドバイス

梅田さんに、パステルアートのコツを伺いました。

ポイント1:下塗りをすること
下塗りをすると色の深みが出て、出来上がりが断然違います。
ポイント2:小さな失敗は気にしない
色が混ざってしまったり、はみ出したりしても、失敗とは思わないでください。偶然きれいな色が生まれることもあるし、気持ち的にもそのほうが断然楽しめます。
ポイント3:描いてみようという気持ちがあれば充分
絵を描くためのきっかけは何でも良いと思います。香りを感じたり、音楽を聴きながらなど五感で感じるものをイメージして描いたり、 その時の感情(喜び・悲しみ・怒り)などを表現してもおもしろいです。描いた後の意外なスッキリ感がやみつきになりますよ。
もちろん、きれいだなぁと思ったお花や景色を写生しても。
「描いてみようかな」という気持ちがあれば、それで充分。とにかく、自由に楽しむことが大切です。


取材協力

日本パステルホープアート協会 公認インストラクター
  梅田恵子さん (岐阜県各務原市)

作品写真

Title:しろとり高原(梅田恵子作)

突然の取材依頼にも快くご協力をいただき、とても親切にアドバイスしてくださいました。
2008年9月1日〜14日まで、地元各務原市のギャラリーカフェで個展を開催される予定です。お近くの方はぜひ足をお運びください。
「梅田恵子 パステルアート展」
会期:2008年9月1日〜14日
場所:甘味処・和カフェ あべまき茶屋
また、各務原市や岐阜市を中心に、パステルアートの講座も開催されています。
(詳しくは下記ホームページをご覧ください)
http://www3.ocn.ne.jp/~onestep/14.html


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